NewCIDフォントについて 00.10 |
またCIDフォントがバージョンアップしました。リリースしてから少し説明が遅くなりましたが、今度のNewCIDフォントはどのような変更があるかを説明します。 CIDフォントのメリットについては以前掲載した「CIDフォントについて」のコンテンツを見ていただくくとして、なぜまたバージョンアップしたかについてですが、主な変更点は次にとおりです。
これはPDFデータへの埋め込みに対応させるため、政治的な要素が大きいのですが、取りあえずユーザーは喜ぶべきことです。 PDFデータへの埋め込み可能……Adobe AcrobatのPDFファイルへフォントの埋め込みができますので、クライアントがPDFデータで校正を行う場合、クライアントがフォントを持っていなくてもデータ制作者の使用したフォントが表示できるようになります。 またファイルサイズは大きくなりますが、Acrobatを使うことにより出力側にフォントが無くてもプリント、印画紙、フィルム出力などができるデータを作ることが出来、出力センターのフォント環境に左右されずにフォントが使えるようになります。(出力機がPostScript Level 3に対応してる事が条件です) OCFフォントとの混在可能……CIDフォントが誕生した時の失敗を考慮し、OCFフォントと書体名を変えることにより混在が可能となりました。 これはOCFフォントの環境で作ったファイルをCIDフォントの環境のマシンで開いた時、字形や文字位置が変わってオーバーフローする問題でユーザーの混乱を招いたため、NewCIDフォントでは書体名を変えて完全に別書体としました。
DTP環境では多数のフォントを使いますので、インストールなど手間が相当多いのは仕方がありません。 |