ネットワークトラブル

複数台のコンピューターをネットワークで接続していると、通常の使用とは違うトラブルに見舞われる時があります。
ここでは実際にすずきこうぼう内や、他の会社であった例を挙げますので参考にしてください。


2台のコンピューターをネットワーク接続している時に、片方からはアクセスできるが、もう片方からはアクセスできない

単純な事ですが、必要な機能拡張やコントロールパネルが入っていなかった会社がありました。

ネットワークソフトにはサーバー、クライアントと言う概念があります。
Macintoshではかなり昔から特にサーバーマシンを設置しなくてもピアトゥーピア(1対1)でネットワーク接続ができましたが、例外なくサーバー・クライアントの関係は存在し、サーバーソフトとクライアントソフトは別です。

これらはMacOSを標準簡易インストールすると自動的に入りますからあまり意識されませんが、具体的には次のようになります。

ファイル名場 所種別/用途
共有設定コントロールパネルサーバー/共有オプションの設定
利用者&グループコントロールパネルサーバー/接続利用者の許可を設定
ファイル共有モニタコントロールパネルサーバー/クライアントの接続状態を表示
ファイル共有機能拡張機能拡張サーバー/サーバー機能そのもの
AppleShare機能拡張クライアント/サーバーにアクセスする

この他にネットワークへの接続状態により、EtherTalk、TCP-IP、LocalTalk関係のファイルが必要でインストールされています。

この表を見ると解りますが、もし他のマシンにアクセスする事はあっても、自分のマシンはアクセスさせない(共有しない)のでしたら、サーバー用の機能拡張やコントロールパネルは入りません。

またサーバー専用にするのであれば、AppleShareは入りません。逆にこれらが無いために片側通行になるのです。

他のマシンをネットワーク経由でマウントできるが、データのコピーなどでフリーズする

ハード的に問題がある場合があります。

ハードディスクが純正で変更していない場合は、あまり問題が起きませんが、交換・増設している場合に起こる事があります。

MacOSはマザーボードのSCSIバスID=0をネットワークアクセスの基準にしているようで、HDDの増設・交換により起動ディスクのSCSI-IDを0以外にしたり、SCSIカード経由でBUS-0以外から起動するとネットワークが不安定になります。(ATAも同様です)

特にSCSIカード経由の場合は相性の問題もあり、不安定になる確率がアップします。通常作業には影響が無く、ネットワーク経由で他のマシンをマウント出来ても、大きなデータのコピーでフリーズするなどの問題が出ることがあります。

なお、このエラーでフリーズした時はディレクトリブロックの損傷が起きやすいため、再起動したらNortonDiskDoctorなどでファイル構造のチェックが必要です。

またハードディスクのアクセス中にフリーズするので、不良セクタが出来やすく、ハードディスク損傷の原因にもなりますから、なるべく早く対策をとった方がいいでしょう。



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